次期役員 33 人のうち新任は 4 人にとどまり旧体制を踏襲
令和4・5 年度の新役員については、既に 2 月 26 日に開かれた臨時総会にて次期会長の武田泰生氏(鹿児島大学病院)をはじめ副会長(5 名)、監事(3名)の各候補者が選任されているが、今総会では他の理事候補者を含めた全 33名の役員候補者が示され、一括で承認された。今期で 3 期 6 年間会長を務めた木平健治氏のほか但馬重俊常務理事、天正雅美理事、並びに内野克喜監事は退任し、代わって有馬純子、谷藤弘淳、松尾裕彰の 3 氏が理事に、元副会長の賀勢泰子氏が監事に加わる。
「薬局薬剤師とは立ち位置が異なり、永遠に変わらない」
一般質問・要望事項ではフロアからの質問等を受け付けたが、この中で、埼玉県の町田充代議員が木平会長に対して、日薬との統一問題について見解を求めた。
これに対し、木平健治会長は、次のように答弁した。
「我々歴史を見てみると日本病院薬剤師会はそれぞれの理由をもって、日本薬剤師会から分離・独立してきたということがある。業務の内容は本質的に患者さんの薬物療法をしっかり管理するという意味では、病院の薬剤師も薬局の薬剤師も、その使命は全く一緒です。ただ、我々は基本的には元々医療法の縛りの中で生きています。そこらあたりの立ち位置が若干異なっているということについては、それは永遠に変わりません。病院という組織の中で、働いているというなかで、我々の対象は主に入院患者さん、薬局の先生方は歩いてこられる患者さん、そして今、それをうまく連携ということです。その意味で、互いに対立するものではありませんし、様々な場面で協力して薬剤師の地位向上について働きかけていこうということでは、“薬剤師は一つ”ということに私も異存はございません。いわゆる病院の薬剤師の職能と薬局の薬剤師の職能とは、本質は変わらないのですが、形態がやや異なる。例えば診療報酬ひとつにしても、その背景が異なる。そういうことがございますので、今の時点で私、今日までですが会長の立場で言わせていただければ、児玉孝日薬会長の時に本人が、一緒にするんだと宣言までされましたが、それがあったとしても我々は病院薬剤師としての矜持をもって患者さんにあたりたい。そのための病院という組織のなかの一員としての皆さんの集まりとしての組織の活動を、今後も進めていくべきだと思っています。決して対立しようという意味ではございません」(木平会長)。