SNSの“体験談”投稿への対応に苦慮
10月に放映されたNHKスペシャル『オーバードーズ 市販薬乱用 〜若者の命をどう守る〜』の番組に対しては、薬局・薬剤師関係者からも反響があった。
オーバードーズ対策をこれまでも行ってきた東京都薬務課は会見の中で、こうした番組でオーバードーズが取り上げられている現状について質問が出ると、薬務課は「令和5年度ごろから大きく取り上げられ対策を行ってきたテーマではあるが、依然として社会の大きな問題とされていることの表れと受け止め、引き続き啓発等、注力していかなければいけないと考えている」と話した。
今年6月には濫用防止医薬品に対する販売制度も改正になっているため、監視指導にも引き続き取り組んでいく考えを示した。
番組では若者がオーバードーズの体験談をSNSで共有していることも報道されたが、薬務課はこうした“体験談”の投稿への対応に苦慮していることも明かした。SNSを介した不正売買の投稿には直接警告をしたり、運営側に削除要請をするなどの対策を講じている。一方で体験談の投稿への対応は「難しいところ」とした。ただ、関連のやり取りに対して、厚労省と東京都で協力して啓発メッセージを表示するなど、特にXの運営サイドと連携している。「今後も何ができるか、検討を続けていきたい」(薬務課)とした。
11月23日に「乱用防止運動都民大会」開催/「薬物乱用防止高校生会議」が成果発表
東京都は啓発の一環として11月23日に、令和8年度「麻薬・覚醒剤・大麻乱用防止運動都民大会」を開催する。
SNS等による誤った情報の広まりにより、若年層の大麻乱用が依然として多い状況を受け、同大会では、薬物乱用防止高校生会議の成果発表等を通じて、青少年やその保護者世代を含めた幅広い世代に薬物乱用防止を強く訴える予定。東京都交響楽団メンバーによる金管五重奏の演奏も実施する。
この中で市販薬乱用のテーマも取り上げる。
開催概要は以下の通り。
・開催日時
令和8年11月23日(月曜日・祝日)12時00分から14時30分まで
※薬物乱用防止企画展示(パネル展示等)は、11時15分から15時00分まで
・開催場所
東京都議会議事堂 都民ホール
(東京都新宿区西新宿2-8-1)
・主催団体等
主催:東京都、東京都薬物乱用対策推進本部、東京都薬物乱用防止推進協議会、厚生労働省/共催:警視庁/後援:公益財団法人麻薬・覚せい剤乱用防止センター/協賛:特別区長会、東京都市長会、東京都町村会
詳細・申込は下記のHPで確認できる。
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/anzen/kenkou_anzen/stop/btaikai