日本薬剤師会がまとめた令和7年度予算に関する要望は以下の通り。
【重点】
1.安定的な医薬品提供体制の確保
①薬価に依存しない医療費財源確保のための予算措置
②へき地・離島等における医薬品提供体制に係る諸課題の把握と課題解決のための調査等の実施に係る予算措置
③時間外、休日・夜間における地域医薬品提供計画(仮称)の実現・体制整備のための財政支援
2.医療DX推進への支援
①医療DXを最大限に活用できる薬局業務体制構築への継続的な財政支援
②調剤録・薬歴情報が電子カルテと連携するための標準化に向けた検討への財政支援
③電子版お薬手帳の更なる活用を目指す機能充実に対する財政支援
3.薬剤師の確保および資質の向上
①病院・薬局薬剤師の確保が困難な地域への支援
②広域的な視野での薬剤師養成・確保
③新卒・既卒薬剤師の病棟等での多職種チーム医療研修等の推進を図るための財政支援
4. その他
※上記の他、国民生活に直結することが想定される、下記の事項についても適切な財政措置をお願いしたい。
①薬局・薬剤師の機能向上、薬剤師確保に資する調査研究等
② 生涯学習の推進
③地域における災害薬事コーディネーターの活用や災害時等における医薬品提供体制の構築
④新興感染症等の感染拡大時における医薬品提供体制の維持
⑤薬物乱用防止対策(およびアンチ・ドーピング活動の充実強化と薬剤師の活用
⑥全ての認定こども園における環境衛生活動への支援
【日本薬剤師会】令和7年度予算要望/薬価に依存しない財源確保
【2024.05.29配信】日本薬剤師会は5月29日に都道府県会長協議会を開催。その中で令和7年度予算要望の内容を説明した。
関連する投稿
【日薬】森副会長「基本料1の議論、手をつけること考えていない」
【2025.12.03配信】日本薬剤師会は12月3日に定例会見を開いた。その場で中医協委員である副会長の森昌平氏は調剤基本料1を取り上げた議論に対して、日薬としては「対応は全く考えていない」と言及した。
【2025.12.03配信】日本薬剤師会(日薬)は12月3日に定例会見を開き、中医協での調剤報酬改定の議論について言及した。
【日本薬剤師会】財政審の改革提言に反論、「薬局増えても調剤報酬増えない」
【2025.11.05配信】日本薬剤師会は11月5日に会見を開いた。この中で、同日公表された財政制度等審議会(財政審)財政制度分科会の提言に対し反論した。
【2025.11.05配信】日本薬剤師会は11月5日に定例会見を開いた。その中で、岩月進会長が中医協での敷地内薬局をめぐる議論に対してコメントした。
【2025.11.05配信】日本薬剤師会は11月5日、定例会見を開き、新卒薬剤師会費無料キャンペーンに関して手順書を発出したと説明した。
最新の投稿
【保険薬局協会】地域加算「基本料1」と「それ以外」で点数・実績要件統一を/次期改定要望
【2025.12.11配信】日本保険薬局協会は12月11日に定例会見を開き、会長の三木田慎也氏が次期調剤報酬改定の要望事項を説明した。調剤基本料に紐づいて区分のある地域支援体制加算について、「基本料1」と「それ以外」での要件や点数を統一することを求めた。
【病院薬剤師会】診療報酬改定議論「期待」/転所時評価などの要望反映で
【2025,12.10配信】日本病院薬剤師会(日病薬)は12月10日に定例会見を開き、厚労省中医協で議論の進んでいる次期診療報酬改定について、期待できるとの見方を示した。日病薬が要望事項に挙げていた転所時の情報共有への評価などが俎上にのっていることなどを評価した。
【2025.12.07配信】東京都薬剤師会(都薬)は12月5日に定例会見を開き、中医協で規模の小さな薬局が該当することが多い「調剤基本料1」の除外範囲を拡大するとの議論について言及。特に大阪府と東京都に該当地域のある「特別区」が名指しされていることについて、都薬会長の髙橋正夫氏は、「大阪府薬が会見で“絶対に許さない”と表明されているが、都薬も同じ考えだ」と話した。
【ドラッグストア協会】かかりつけ薬剤師「在籍年数」延長に反対
【2025.12.06配信】日本チェーンドラッグストア協会は12月5日に定例会見を開き、調剤報酬改定への要望を説明した。かかりつけ薬剤師指導料の要件見直しについても要望した。
【ドラッグストア協会】敷地内薬局「ただし書き」撤廃でも、「新規開局に限定を」
【2025.12.06配信】日本チェーンドラッグストア協会は12月5日に定例会見を開き、調剤報酬改定への要望を説明した。敷地内薬局について、施設基準において「ただし、当該保険薬局の所在する建物内に診療所が所在している場合を除く」という「ただし書き」を削除すべきとの意見が出ていることに対し、撤廃でされたとしても新規開局に限定すべきといった要望を表明した。