【日本薬剤師会】コロナとインフルの同時流行時への備え、「薬局から事前に患者へ伝達を」/薬局でのポスター掲示も議論に

【日本薬剤師会】コロナとインフルの同時流行時への備え、「薬局から事前に患者へ伝達を」/薬局でのポスター掲示も議論に

【2022.10.20配信】日本薬剤師会は10月20日に定例会見を開き、新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの同時流行に備えた医薬品提供の強化について説明した。政府から“事前に”検査キットや解熱鎮痛薬を購入しておくことが望ましいことや、3段階の患者層によって対応スキームを定めたことなどを受けて、「薬局から患者にかかりつけ薬局を活用し、相談してほしいことを伝えてほしい」と話した。


 会見に臨んだ日本薬剤師会会長の山本信夫氏は、「これまでは体調変化があってから抗原検査キットなどを購入しているということだったと思うが、今回は事前に購入し自己検査やセルフケアの準備をするようにメッセージが出ている」と、今回の新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの同時流行に備えた医薬品提供の強化に関わる政府決定のポイントを説明。

 同時流行した場合に、中学生以上から65歳までなどの年齢や重症化リスク等に応じた対応フローが変わるスキームも提示されているため、「薬局が対応スキームをよく読み、理解して、患者に伝達できるようにしておく必要がある」と語った。

 加えて、「報道ではオンラインや配送などの文字が躍っているが、重要なことは地域の中で医薬品がしっかり入手できるようにしておくこと」と強調。例えばインフル治療薬が処方された場合には配送を待っている間に効果的な服薬期間が過ぎてしまうリスクもあるとして、「地域のかかりつけ薬局を活用して相談する重要性」を薬局・薬剤師から伝えてほしいと話した。
 
 今後は薬局でのポスター掲示などの議論も出てくると語った。

 さらに今回の政府のタスクフォース開催時には、山本会長から、日本薬剤師会だけでなく、日本保険薬局協会、日本チェーンドラッグストア協会を含めた3団体で、しっかり体制を整えていく考えであることを伝えたとした。「3団体の体制整備によってしっかり地域で供給体制を構築することが重要だと考えている」と話した。

 厚生労働省に「新型コロナインフル同時流行対策タスクフォース」 が立ち上げられ、10月14日と18日に開催され、 岸田内閣総理大臣、 加藤厚生労働大臣より直接、 日本医師会、日本薬剤師会ほか関係団体、学会等に対し、 同時流行に備えた協力の要請があったもの。
.
 薬局に関しては、特に、以下の体制に協力要請が出ている。
・インフル等の体調不良等により受診を希望する患者の電話診療・オンライン診療体制の強化 (患者が希望する薬局を通じて、 処方された抗インフルエンザ薬を患者が速やかに受領できる体制)
・発熱等の体調不良時に備えて、国民が予め新型コロナの検査キットやOTC の解熱鎮痛薬を備えるための薬局等での販売・相談対応等 ( 「同時流行を見据えた国民の皆さまへの呼びかけ内容イメージ」より)

この記事のライター

関連するキーワード


日本薬剤師会

関連する投稿


【日薬・NPhA・JACDS】3 団体共同の広告企画/薬剤師が提供する「3 つの安心」訴求

【日薬・NPhA・JACDS】3 団体共同の広告企画/薬剤師が提供する「3 つの安心」訴求

【2026.10.16配信】日本薬剤師会(日薬)、日本保険薬局協会(NPhA)、日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)の薬局関連3団体は10月16日、共同広告を実施すると公表した。昨年度に続き、薬剤師の専門性や役割について訴求する内容。


【日薬】薬局関連団体からの「中医協参画」要望にコメント

【日薬】薬局関連団体からの「中医協参画」要望にコメント

【2026.10.14配信】日本薬剤師会(日薬)会長の岩月進氏は10月14日に開かれた定例会見で、日本保険薬局協会など薬局関連団体が中央社会保険医療協議会(中医協)へ委員参画を求める意見を公表したことに対してコメントした。


【日薬_学術大会】来年は東日本大震災を経験した福島県で開催

【日薬_学術大会】来年は東日本大震災を経験した福島県で開催

【2026.10.12配信】10月12日、新潟で開かれた「第59回日本薬剤師会学術大会」が閉幕した。来年、2027年の第60回大会は福島県で開催される。大会運営委員長を務める福島県薬剤師会会長の長谷川祐一氏は、「東日本大震災という困難を乗り越えた経験のある福島だからこそ発信できる学びと実践を全国の皆様と共有できる大会を目指す」と語った。


【日薬都道府県会長会】攻めの予防医療「U.E.N.O.Plan」に薬剤師の文字ないのは「残念」/奈良県薬

【日薬都道府県会長会】攻めの予防医療「U.E.N.O.Plan」に薬剤師の文字ないのは「残念」/奈良県薬

【2026.10.10配信】日本薬剤師会は10月10日に都道府県会長協議会を開催した。この中で奈良県薬剤師会会長の後岡伸爾氏は厚生労働省が公表した「攻めの予防医療」の施策である「U.E.N.O.Plan」に、薬剤師や薬局の文字がなかったことに対し「残念だ」との考えを示した。


【日本薬剤師会】2027年1月に“OTC類似薬”の説明会実施/都道府県薬担当役員向け

【日本薬剤師会】2027年1月に“OTC類似薬”の説明会実施/都道府県薬担当役員向け

【2026.10.10配信】日本薬剤師会は10月10日に都道府県会長協議会を開催した。


最新の投稿


【医薬品安全対策部会】ロキソニンの2類移行、継続審議

【医薬品安全対策部会】ロキソニンの2類移行、継続審議

【2026.10.29配信】厚生労働省は10月29日に薬事審議会「医薬品等安全対策部会」を開き、ロキソニン(一般名ロキソプロフェン)を指定第2類医薬品に移行することについて継続審議とした。一般用医薬品のリスク区分においては、2類以降では薬剤師による販売から登録販売者でも販売できるようになる。


【日薬】市販薬の過剰使用を学習指導要領に/パブコメ提出

【日薬】市販薬の過剰使用を学習指導要領に/パブコメ提出

【2026.10.28配信】日本薬剤師会は10月28日に定例会見を開いた。


【令和8年度調剤報酬改定_疑義解釈14】特定薬剤管理指導加算3のバイオ後続品算定、先行品と同額以上薬価でも算定可

【令和8年度調剤報酬改定_疑義解釈14】特定薬剤管理指導加算3のバイオ後続品算定、先行品と同額以上薬価でも算定可

【2026.10.28配信】厚生労働省は10月28日、令和8年度調剤報酬改定の「疑義解釈(その14)」を発出した。バイオ後続品の薬価が、先行バイオ医薬品の薬価より高い又は同額である場合であっても、当該バイオ後続品の品質、有効性、安全性等について患者に説明を行った場合は、特定薬剤管理指導加算3のロを算定して差し支えないとした。


【令和8年度調剤報酬改定_疑義解釈14】地域活動としての学校薬剤師業務、届出は委嘱状の写しを添付

【令和8年度調剤報酬改定_疑義解釈14】地域活動としての学校薬剤師業務、届出は委嘱状の写しを添付

【2026.10.28配信】厚生労働省は10月28日、令和8年度調剤報酬改定の「疑義解釈(その14)」を発出した。服薬管理指導料関連では、かかりつけ薬剤師の要件である地域活動として、学校薬剤師業務を届け出る場合は教育委員会又は学校長等が発行した委嘱状の写しを添付することとした。


【東京都薬務課】NHKスペシャルの市販薬乱用報道を注視

【東京都薬務課】NHKスペシャルの市販薬乱用報道を注視

【2026.10.27配信】東京都薬務課は10月27日に定例会見を開いた。


ランキング


>>総合人気ランキング