薬王堂ホールディングス、「サプライチェーン イノベーション大賞」受賞

薬王堂ホールディングス、「サプライチェーン イノベーション大賞」受賞

2020.07.06配信】薬王堂ホールディングスは製配販連携協議会から 「サプライチェーン イノベーション大賞 2020」の「大賞」を受賞した。経済産業省が事務局を務めている。業界における流通過程 メーカー(製)、 中間流通・卸(配)、小売業(販)で異なる種類の什器に代えて一貫して 「キャリー」を活用することにより、配送効率化とともに、流通過程の各所で発生していた積替えなどの作業回数を減らし、作業者 ドライバーの負担軽減と労働時間の減少(従来比約60%減)を実現した。


【2020.07.06配信】
 薬王堂ホールディングスは製配販連携協議会から 「サプライチェーン イノベーション大賞 2020」の「大賞」を受賞した。経済産業省が事務局を務めている。
 株式会社薬王堂、株式会社PALTAC、ユニ チャーム株式会社の3社協働による業界初の改善取組みが評価されたもの。

製配販の什器統一で流通過程の積み降ろし作業大幅軽減

 具体的な取り組みは、業界初となる「キャリーを活用した一貫ユニットロード化」。
 
 業界における流通過程 メーカー(製)、 中間流通・卸(配)、小売業(販)において、商品の移動にパレットやカゴ車、キャリーなど異なる種類の什器を使用するのが通例となっている。今回の取組みは、製配販の相互協力により、異なる種類の什器に代えて一貫して 「キャリー」を活用することにより、配送効率化とともに、流通過程の各所で発生していた積替えなどの作業回数を減らし、作業者 ドライバーの負担軽減と労働時間の減少(従来比約60%減)を実現し、サプライチェーン全体の最適化・効率化を図ることができた。

 これまでの作業では流通の段階で少なくとも4回の積降しが発生していたが、今回の取組みでは、4回のうち3回の積替え作業が大幅に軽減されている。

 この取り組みは、働き方改革やホワイト物流の推進などにも繋がり、持続可能な社会に向けたSDGsの達成にも貢献していると考えられる。同社では今後も、製配販が協働で創意工夫を図り、サプライチェーン全体の無駄を無くすとともに、新たな価値を創造する仕組みを構築していくとしている。

 同賞は、経済産業省が事務局を務める製 配 販連携協議会が国内におけるサプライチェーン全体の最適化に向け、製配販各分野の協力の下で優れた取組みを行い、業界を牽引した事業者に対しその功績を表彰するもの。
 主催の製配販連携協議会はメーカー(製)、中間流通・卸(配)、小売(販)の協働により、サプライチェーン全体の無駄を無くすとともに、新たな価値を創造する仕組みを構築することで、産業競争力を高め、豊かな国民生活に貢献することを目的に 2011 年 5 月に設立された協議会。

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