日病薬、「100施設での実施も」とも目標掲げる
厚労省の令和9年度概算要求では「薬剤師臨床研修の社会実装事業」として、10億円を計上した。
日病薬会長の武田泰生氏は、事業の内容がこれまで日病薬の取り組みともマッチする内容だとし、「概算要求の段階ではあるがぜひ獲得いただきたい」と歓迎する意向を示した。
概算要求の事業では単一施設での臨床研修ではなく、グループや地域で連携することで一定の臨床研修ガイドラインにのっとった臨床研修を目指すとの内容を記載している。
日病薬では令和8年度にすでに全国31グループにて臨床研修を開始している。
■記事:【薬剤師臨床研修】全国31グループで“病院間”連携で実施/日病薬
https://www.dgs-on-line.com/articles/3306
概算要求が通った場合について、記者から「令和8年度の全国施設を踏襲して令和9年度も進めることは想定されるか」と質問が出ると、武田会長は、10億円という金額規模からすると、卒後臨床研修を大々的に進める方向が示される可能性もあるのではないかとするとともに、日病薬としては31をモデルとして生かしつつも、31に限らず実施グループを拡大していく方針を示した。「場合によっては100ぐらいも目指したい」(武田会長)と述べた。
創薬人材育成への国の期待も背景
事業概要には創薬人材としての病院薬剤師への期待も記載されている。
川上純一副会長は「国の創薬人材への期待も今回の重要な要素ではないか」との見解を示した。
これまでも病院薬剤師は研究や創薬に携わってきたが、創薬研修プログラムを「俯瞰してまとめたということはおそらくない」(川上副会長)とし、「今後、我々(日病薬)としても積極的に関わり、主導、先導できるならしていきたい」と創薬人材育成への貢献にも意欲を示した。